PERFECT DAYSを観たので正直に感想を。
多少のネタバレありで書きます。
大変評価の高い作品という以外は予備知識なしで、アマプラで観ました。
観終わった直後にこれを書いてる。
というか、書かずにいられなかった。
結論、僕の満足度は低かったです。
理由は、何を伝えたいのか分かりにくかったから。
観る側の想像に委ねます的な作品は個人的に好きではない。
結局それって低評価をつけた人間を『分かってないなぁ』って空気を作るから。
ただでさえ、賞を取った映画で僕が観る前のアマプラの評価も4以上ついてた。
この時点で低評価は付けにくい訳だけど、もう一度言う。
僕はこの映画を観た後の満足度は低かった。
この映画なら、同じく役所広司主演の映画【素晴らしき世界】を推したい。
こっちの方がテーマが分かりやすいし、心が揺さぶられる。
PERFECT DAYSは作り手の自己満足感が否めなかった。
作品を通じて大きな事件もなく
(毎日同じようでいて同じではない日常を描いた作品であるとはいえ)
主人公の設定などの説明もなく、登場人物ほぼ全員何を考えてるのか掴みにくく
そもそも主人公が無口で積極的に他者とコミュニケーション取らないから、あのような描写になってるのかもだけど
あまりに、「想像に御任せします的な」進行が本当に興ざめで退屈な映画だった。
この感想を読んで『こいつ何も分かってないな』と思われても全然平気。
ただ、良い点を挙げるなら主人公の抱えてる矛盾かな…
これがリアルだと感じた
・無口だけど仕事はきっちりやる
・弱者のような描写が多いけど、会社に対して文句(主張)をきちんと伝えて要求を通す強さ
・居酒屋では無口なのに、スナックのママにはインテリキャラで少し饒舌になる(このあたりは男の性みたいなもの?)
・アヤにキスされてニヤけるなど、あくまで聖人君子になりきれてない部分
・人との関わりを避けたり面倒なのかと思いつつ、後輩に車貸したりお金貸したり、迷子の子供助けたり、外に飲みに行ったり
なんというか、それなりに社会と細い繋がりはあって
完全に孤独ではないし、貧しいながらも趣味を楽しみ、仕事に誇りややりがいを感じ、日々のルーティンをこなすことで満足感はあるんだけど、
完全に寂しさや不安、後悔がない訳でもない
完璧な毎日、完璧な世界などない
ってことなのかな。
かなり少数派な低い評価のレビューをしてみました。別に逆張りを狙ってる訳でもなく(笑)
本当に【PERFECT DAYS】なら僕は【素晴らしき世界】が好きって話でした。
おしまい
【追記】
PERFECT DAYSは主人公の日々の生活と自分の暮らしが少し重なる感じもあり、気が滅入ったというのもあるな。